話し方のスキルアップ

スピーチが面白いと感じさせるために必要なのは笑いだけなのか?

会社でのスピーチや結婚式での新郎新婦への友人あいさつなど、
ある程度年齢を重ねれば必ずスピーチの機会は訪れるものです。

そんな時に会場を爆笑の渦に巻き込むようなスピーチができればどれほどいいだろう。
そんな面白いスピーチをやってみたいと思うことは一度くらいはあるのではないでしょうか。

しかし、現実問題笑いがとれるような面白いスピーチはそうそうできるものではありません。
私自身スピーチで笑いを取るのはかなりの高難度だと思っています。

では、そもそもスピーチで笑いを取ることは必要なのでしょうか?
面白いスピーチの要件にはどんなものが必要なのでしょうか?

今回はそんな点を解説していきます。

スピーチが面白くなるための基本

ここで言う面白いとは「そうだったのかあ!」と納得できる話のことです。

納得させる

そこで「面白い!」と思ってもらえるスピーチの基本的な要素は、
1.具体的な内容であること。
2.事例が豊富であること。
3.学び、気づきがあること。

つまり表面的ではない、深堀した内容が含まれているスピーチは聞き手に面白い!と思わせることができるスピーチです。
まず目指すべきはここです。

なぜかと言うと、内容の深い話ができる人という印象を持たれると、
聞き手はあなたの話、そしてあなたを信用します。

信用

その信用が得られない状態で、ユーモアやジョークを飛ばしても、
「なんか、受け狙いの胡散臭いやつ」と思われるのが関の山です。

ですからまず、聞き手を味方につけるために情報豊かな話
出来れば相手が気づきもしなかった学びを提供できる話しを作りましょう。
聞き手にあなたを信用してもらうことが先です。

ということはユーモアやジョークはスピーチの最初からいきなり出すのは、
上級者じゃないと難しいということです。

最初のうちはしっかりとした構成の話をしたうえで、
中盤から後半にかけてジョークの一つも入れれば成功くらいに思ったほうがいいです。

でもそんなに内容の深い話なんてできないと思われるでしょうか?
これはそんなに難しく考える必要はありません。

聴衆が聞きたいのは、誰でも知ってる単なる事実ではなく、
あなたというフィルターを通した事実を知りたいのです。

気づき

ですから、このテーマに対して自分がどう感じたか?何を学んだか?どんな気づきがあったか?
そういうことを積み重ねて話を構成していけば自然とオリジナリティのある深い話になります。

結婚式スピーチ

もちろん結婚式の友人スピーチのような一発勝負の場では、
まず聴衆の信頼を得てから…なんてやってるとあっという間に持ち時間が終わってしまいます。

でも、今お伝えしたことの短縮版と考えれば応用が利きます。
まずは、友人スピーチの基本的なマナーを抑えて常識人であることを知ってもらいます。

そして、新郎か新婦との関わりを通して自分が学んだエピソードトークをします。
そうやって新郎か新婦の素晴らしい側面を披露した後、「こんなおちゃめなところがありますよ」
というエピソードを披露すればその落差に笑いが起こることがあります。

最悪笑いが起こらなくても、出席者も知らないであろう新郎か新婦の素晴らしい面を披露できたという点で、
そのスピーチは大成功です。

ですからどんなスピーチをするにしても。
まずは情報の豊富な学びのあるスピーチを心掛けることにしましょう。

スピーチで笑いを取るためのコツはまず失敗談から。

それでもやっぱり笑いを取りたい!
そう思った時はどうしたらいいのでしょうか?

そんなときの鉄板ネタは

あなたの失敗談です。

失敗

関西人、特に大阪の人は自分をネタにするのが上手です。
これはもう遺伝子レベルで染み込んでいると思えるほど普通に自虐ネタ失敗ネタを話します。

大阪人の根底にあるのは
「笑わせたもん勝ち」の思考です。

笑わせた者勝ち

つまり彼らは幼いころから体感しているんです。
自虐ネタ失敗ネタは「ウケる」と。

ですから、あなたもどうしても笑いを取りたい!
そう思われるのであれば、失敗談から取り組んでみてください。

ただし、注意しないといけないのは。
あくまでも明るい雰囲気で話すことと、引くくらい重たい失敗談は話さないことです。

大阪人は自分の失敗談を重いトーンで話すことは絶対しません。
その話の中で話されるのは大抵
「こけた」「忘れた」「間違えた」などのライトな失敗談です。

間違っても「何億の損害出した」とか「どこかの家庭を不幸にした」
という話は普通はしません。

そんな話をしたらシャレにならないくらい場の雰囲気が下がることを知っているからです。

それでまずは聞いている人が「クスッ」と笑う程度の失敗エピソードを用意しましょう。

そこで反応が取れれば、その話をちょっと大げさに言ってみるとか、擬音を使うとか、
嘘にならない程度に「盛って」話すことでもっと大きな笑いを取ることができるようになります。

無理に笑いを取りにいかないほうがいいシチュエーション

鋼のメンタルを持っている人は別として、
初心者が面白いスピーチをしたいがために無理に笑いを取りにいかないほうがいい場面があります。

ほぼ全員が初めて会う人に対して行うスピーチです。

初対面

結婚式のスピーチで笑いを取るのが難しいのここにあります。

冒頭で書いたように、あなたに対する信頼度がない完全アウェーの状況では
幾らジョークを飛ばしてもウケません。

つまりスピーチで笑いがとれるかは聴衆との関係性が大事
ということになります。

わたしが尊敬しているセミナー講師の方がおられるのですが、
その方の話は「何時間でも聴いていたい」と思わせるほど、
興味深く、学びが多く、面白い話です。

わたしなどは足元にも及びません。

そんな方がある日、ひょんなことから自分のことを全くと言っていいほど知らない人たちの前で講演することになったそうです。
しかも、参加者は土地の名士や、社長クラス、市会議員さんなどその地域ではそうそうたる顔ぶれの方たち。

で、その講師の方は「最初のつかみだ」と思って冒頭でジョークを飛ばしたそうです。

結果は

 

ダダ滑り…

 

ただその方の話は深さも、学びも豊富にある話なので、
後半一気に巻き返し、
講演が終わった後には大行列で参加者が近づいてきたそうです。

このように、スピーチの達人のような方でも、
完全アウェーの場ではスベる可能性が高いんです。

さらに別の方ですがわたしの体験したこんなエピソードもありました。

その方はわたしも初めて会う方で、聴衆も知っている人がいない状態でした。
話自体は可もなく不可もなく、所々になるほどと思えるような話をしてくれていました。

しかし

ちょくちょく「サムい」小ネタを挟んでくるんです。
1回や2回ではありません。

同じ「サムい」小ネタを繰り返し突っ込んで来るんです。
3回目くらいからは聴衆は仕方なく空気を読んで笑うようになりました。

それで安心したのか「サムい」小ネタはようやくやみました。
しかも終わった後には「ここの聴衆は、反応が悪い」とのたまう始末。

「お前のネタがおもんないねん」
と言いたくなるのをこらえて黙っていました。

そういった経験もありアウェーの状況でいきなり笑いを取ろうとするのは、
かなりの高難度であるとわたしは感じています。

滑り芸を目指すのであればいいですが、
わたしも含めてですが特に初心者の方にはお勧めできません。

笑いは面白いスピーチの延長線上にあるもの。

笑える話

結局笑いがとれるほど面白い話ができるかどうかは、
1.しっかりと聞き手を納得させる話ができること。
2.聞き手との信頼関係が構築されていること。

これが大事です。
これができていればほぼ失敗することなく笑いを取りに行くことができます。

ですからまずは興味深いという意味での面白い話ができることを目指しましょう。
そこから、失敗談、ユーモア、ジョークの順番で徐々に難易度を上げて、
聴衆の反応を見ながら笑いのツボを押さえていきましょう。

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キヨシ

スピーチコンサルタントのキヨシです。
スピーチ歴40年
これまで1500人規模の人の前で話すこと多数。
スピーチのコツやテクニックを体得。
このサイトは、
・話し下手を解消したい。
・わかりやすい話を作りたい。
そんな方のためのブログです。
目指すのは単にわかりやすい話ではなく
人の心を揺さぶるような話ができる人を一人でも多く作ることです。

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