口調とは「ものの言い方」のことを指しています。
しばしば言い方が良くないとか良かったとか言われることがありますが、
それは口調の問題ということになります。
つまりどんな言い方をするかが口調を決めるポイントとも言えますし、
そこにどんな感情を乗せるかも口調を決めるポイントになります。
そしてあなたの口調があなたの話しのイメージも左右します。
それでこのページでは、
- スピーチをするときに聞きやすいと思ってもらえる口調とはどんな話し方か?
- 聞きづらいと思われる口調とはどんな話し方か?
この2点を中心にお伝えしていきます。
Contents
スピーチをするときに聞きやすいと思ってもらえる口調とはどんな話し方か?
聴衆にとってあるいは話し相手にとって聞きやすい口調とはどんな口調でしょうか?
一番聞いてもらいやすいのは穏やかな口調で話すことです。
落ち着いた話し方と言っても良いかもしれません。
低めのトーンでゆっくりと話し、語尾も少し伸し気味に話すと穏やかな口調になってきます。
この口調が特に活きる場面は、諭す時とか、教訓を伝える、相手を励ますときには特に有効です。
穏やかな口調で話すとどんなメリットがあるのでしょうか?
相手を安心させることが出来ます。
相手が安心するということは、わたしたちがする話しに心を開いてくれるということでもあります。
口調一つで相手や聴衆が心を開いてくれるのであれば活用しない方が損ですよね。
相手が心を開いてくれれば話す内容が頭にも心にも入りやすくなります。
結果的にわたしたちが伝えたいことを受け止めてくれることになります。
ですから特に諭したり励ましたりという場面では相手の考えや行動を変化させる必要があるので、
相手が変化したいという気持ちにさせる上で穏やかな口調が威力を発揮します。
でも、ずっと穏やかな口調で話すと特にスピーチでは聴衆が眠くなるんじゃないでしょうか?
穏やかさが一定で単調な場合それは確かです。なのでそこはメリハリが必要です。
穏やかな話し方であったとしても、ハキハキとした発音は大事ですし滑舌も大事です。
そこに熱意や抑揚も入れば全体的な調子が穏やかでも大事なところでは熱を帯びる話になり、
盛り上がりに欠けることはありません。
ですから穏やかな口調で話すとは、ベースとしてその口調で話すというイメージで捉えていただけると良いと思います。
先程触れたハキハキとした口調で話すことも聞きやすいと思ってもらえる口調として大事な点です。
これは、滑舌の良さや、語尾をピシッと切るような話し方で表現することが出来ます。
これは特にプレゼンや、セミナーなどで有効でしょう。
もちろん断定的とか、上から目線と思われないように注意する必要があります。
プレゼンやセミナーでは、原因と結果、現状と課題など明確にしなければならない要素が沢山ありますから
そこははっきりとした口調で話す方がダイレクトに伝わりやすいです。
それに基本的には聴衆も癒やされに来ているわけではありませんので、
何が必要で何はいけないのかが口調からでもはっきりと伝わった方が効果が高いのです。
聞きづらいと思われる口調とはどんな話し方か?
聞きづらいと思われる口調の代表的なものは、
無愛想、ぶっきらぼう、上から目線です。
これはその人の口調の癖と言うよりはメンタル面が表れていることが大きい話し方です。
もちろんその人のキャラが浸透していてそういう話し方が受け入れられる場合もありますが、
基本的にはこういう話し方はやめた方が良いです。
相手は瞬時に心を閉ざしますし、何も伝わりません。
仮に何らかの行動を相手がしたとしても、それは心が動いたわけではなく強制です。
これだと長続きしませんし何より真意が伝わらないことがもったいないです。
ほとんどの方はこういう話し方が良くないのはよくわかっています。
でも、どうしてついついこんな話し方をしてしまうんでしょうか?
それは、相手へのいらだち、無関心、優越感です。
どうせ言ってもやらないしとか、誰がどうなろうと関係ないしとか、俺が教えてやってるとか、
そんな気持ちが根底にあるとそれが口調の中に表れます。
そのような人は大抵面倒くさそうに喋ります。
内容どうこうではなくその人の人間性の問題になってきます。
そうなってしまっては双方気持ちよくないですよね。
もし本当に「こんな奴らには話したくない!」と思うようなことがあるのであれば、
そう思うそれなりの理由もあるでしょうからオファーがあった時点で断りましょう。
そうできないのであれば、引き受けた以上責任を持って相手が心を開きやすい口調で話すことを心がけましょう。
口調によるイメージの違いのまとめ
話し方の中で口調はその話しのイメージを左右します。
穏やかな口調やハキハキとした口調は大抵聞いてもらいやすく心にも響きやすい口調です。
とはいえどの場面でも同じ口調で話すと言うよりも、
場面場面においてそれに合った口調で話し方を変えることで伝えたいことをより効果的に伝えることが出来ます。
一方で無愛想や上から目線の口調は相手の心を閉ざし話しの目的も何も成し遂げません。
話は相手に聞いてもらって、あるいは動いてもらってこそ意味があります。
その目的を達成出来るか出来ないかは口調一つで決まることもあります。
ですから自分がどんな口調で話しているか一度確かめたり、
友人に聞いてもらってアドバイスをもらうなどして確認してみると良いです。