全く癖のない話し方をする人というのはほぼいません。
皆何らかの話し方の癖があります。
その癖が個性としてみられるか、不快に思われるかは聞き手の好みにもよりますが聴衆にとってマイナスになる癖は早めに直した方が良いでしょう。
ここでは一般的に直した方が良い癖を幾つか取り上げます。
この癖を直すことが出来ると、
準備不足と思われることがなくなり
あなたの話は聞きやすくなり
話の要点がぼやけることがなくなります。
では直した方が良い話し方の代表的な癖を二つ取り上げましょう。
Contents
やめた方がいい話し方の癖 え~ あの~ の入れ過ぎ
話すときに必ず「え~」「あの~」が入る人っていますよね。
そういう話を聞いていてあなたはどう思いますか?
「すごく聞きやすい」
とは思わないでしょう。
最初は我慢できても,だんだんうっとうしくなってくるのではないでしょうか。
でも、いざ話す側に立ってしまうと「え~」「あの~」の罠から抜け出すことは難しくなります。
もちろん、100%排除するのはかなり難しいです。
なので見出しにありますように、入れ過ぎに注意する必要があるのです。
ではそもそもどうして「え~」「あの~」が入ってしまうのでしょうか?
それは、何を話すかが頭の中に浮かんできていないからです。
つまり
準備と練習不足が主な要因です。
もちろん緊張して次の文章をど忘れしてその言葉しか出てこないときもあります。
でも話の組み立て段階で話の流れを頭に入れ、ちゃんと練習していればほとんどの場合このことは起こりません。
ですから、どんなスピーチをするにしてもまずは準備と練習を必ず行って話の流れを頭の中にたたき込みましょう。
とはいえ、そんなに準備や練習に時間を費やしている時間がないという方もいるでしょう。
その場合、話の中で絶対言い忘れてはいけないポイントを箇条書きにしたメモを準備してそれに沿って話すようにしましょう。
それでも1回くらいは練習してください。
話をしている過程で想定していた文が多少抜けたとしてもポイントさえ話していれば大抵筋が通ります。
というか、聞いている方はあなたがどんな準備をして何を言おうとしているのか知りません。
「これを言い忘れた」と思ってパニクっているのは話し手本人だけです。
なので細かいことは気にせずポイントは必ず話すことを心がけて話していけば無駄に「え~」「あの~」が入りにくい話になります。
「あの~」は使い方次第で話を引き立たせることも出来る!
先に「あの~」を否定しておいてなんなのですが、これは使い方次第でかなり効果を上げる言葉にもなります。
どういうときに使うと効果的なのでしょうか?
ぶっちゃけ話
裏話
本当は言わないでおこうと思ったけど話の流れ上言っておこうと思ったとき。
この時に使う「あの~」はかなり興味を引く言葉になります。
例えば、それまで普通に準備した原稿通り話している途中で、急に長めの間を取って「あの~実はね…」
と話し始めると、聴衆は「え?何々?」となって前のめりで聞いてくれることがあります。
そこで話す裏話やぶっちゃけた話というのは、話のポイントを引き立たせるのに非常に力を発揮してくれるのです。
つまり、何であなたがそのポイントを話したのかその裏側を知ることが出来ると聴衆の納得度が向上するのです。
話し方のテクニックとして身につけてもらうとかなり効果的な方法です。
でもこれは、準備段階であらかじめそういう話し方をすると決めてからやる方が最初は上手くいきます。
慣れてくるとその場で思いついた重要なことを挟むときなどに自由に入れることも出来ます。
ここで気をつけたいのは、この方法を使って話し始める裏話なりぶっちゃけ話は本当に興味を引くものだけにしてください。
そうしないともったいぶった割に大した話じゃない。
そう思われて逆効果になります。
やめた方が良い話し方の癖 くどい話
同じ話をくどくど話し続ける人がいます。
スピーチより会話でよく見られる傾向ですが、スピーチでもこの癖が出てしまう人がいます。
「さっきもそれ聞いた」と思われると聴衆の気持ちは一気に冷めていきます。
では、くどい人の話し方の特徴とはなんでしょうか?
無駄に繰り返す。
ポイントを何度か繰り返すことはテクニックとしてあるのですが、ポイントとはあまり関係ないところで似たような話を何度も繰り返すのはよろしくありません。
川が常に上流から下流に向かって一方向に流れるのと同じで、話は常に一方向を向いて話すべきです。
行っては戻りを繰り返している話には意味がありません。
これを改善するためには、話の準備段階で同じようなことを何度も言っていないかチェックすることが出来ます。
あるいは、自分の話を録音してみて不必要な繰り返しがないかチェックしてみることもお勧めです。
話が長い
これもくどく思われる原因の一つです。
例えば持ち時間20分の話をするとして、その話が5分、10分と超過していくと聴衆はもう「早く終わってくれ」という気持ちしかありません。
つまり20分経過した後の話はほとんど聞いてもらえていないということです。
それでも、「何分超過してもいいからもっと聞いていたい」と思わせるような話ができるのであればそれもありですが、そんな話ができる人はほんの一握りです。
わたしも含めて一般的にはやめた方がいいです。
超過した分だけ人様の時間を奪っているという意識を持った方がいいです。
それに準備段階で時間内に納められるようにまとめておけばいいだけの話です。
いつも時間超過気味な人は、2~3分短めに作っておけば良いでしょう。
いいたいことが沢山あるかもしれませんが、持ち時間の中で何を優先的に伝えるべきかを考えることで話が整理され、洗練されたものになります。
是非この過程を経た上で話をしていきましょう。
また、話が長い人の中にはポイントにたどり着くまでの説明が長い人もいます。
本人としては「このポイントを話すためにはここから話さないと」という意識が働いているのですが、聞いている方は「ナンデ イマ ソノハナシ?」状態になってしまって思考が止まってしまいます。
聴衆が話の方向性を見失ってしまうのです。
なので、ポイントと本当に関連している部分だけを話すようにしスムーズにポイントに導くことを心がけましょう。
でも、どこを切ったら良くてどこを含めたら良いかわからない。
そんな思いもあるでしょう。
最初はそこを見極めるのは難しくはありますが、例えば必要ないかなと思える部分を思い切って外してみてそれで話として成立しているか確かめてみる。
あるいは、他の人に聞いてもらって、ポイントに導くための説明が長すぎないか教えてもらうという方法もありです。
くどい話し方の人だという印象が付くと話し手としてはかなりの損失です。
是非スッキリまとまった話ができるよう努力していきましょう。
話し方の癖を直す まとめ
- 自分の話し方の癖で聴衆にとってマイナスになる部分を見極めましょう。
- 一般的によく見られる「え~」「あの~」は極力避けましょう。
- くどい話は無駄な繰り返しや、長々と話す傾向を抑えることで話をスッキリさせることが出来ます。
避けた方が良い話し方の癖はこれだけではありません。
そこに気付くためにお勧めしたいのが自分で自分の話を録音して聞くことです。
もしかすると苦痛に感じるかもしれませんが、一度は必ずやってみてください。
自分の話がこんな風に聞こえているんだとか、こんな話し方の癖があったのかと気付くことが多くあるはずです。
せっかく準備した話を自分の変な話し方の癖で台無しにするのはあまりにももったいないです。
そうやって、悪い方の癖はどんどんなくしていきスッキリスマートな話し方が出来るよう頑張っていきましょう。