話し方の順序として、結論から先に話すことを勧められることがあります。
なぜかというと、その方がわかりやすく時間の節約になるからです。
特に、プレゼンや報告など限られた時間で話すときに効果的な方法ですが、長めのスピーチでもこの方法を採った方が話がわかりやすくなります。
それでこのページでは
- そもそも結論とは?
- 結論から先に話すのを助けてくれるPREP方とは?
以上の点を中心に話を進めていきます。
Contents
そもそも結論とは?
あなたは結論をどう定義しますか?
文字通り話の結び。
確かにその通りです。
では、話の結びに話すべきこととは何ですか?
その話の一番伝えたかったこと、つまりポイントです。
それが話の結論であり、それを元に人はある点を考える材料にしたり、行動したり、決定を下したりします。
逆に結論のない話は、事実の提示だけに終わり、その話の何が大事なのかがわからずじまいになってしまいます。
ですから結論とは、それまでに話したポイントの総復習であり大事な点を覚えてもらうために必要な念押しとも言えます。
それで、話の冒頭で結論を話すというのはこのポイントとなる部分を先に話すと言うことです。
ここで重要になるのは自分の話のポイントをちゃんと把握しておくことが必要であることです。
では、どうしたら自分の話のポイントを把握することが出来るでしょうか?
そのためには
- テーマをはっきりさせる。
- テーマを裏付けたり、発展させるために必要な要素をできれば3つ(多くても5つまで)用意する。
このことが必要です。
言ってみれば、本のタイトルと目次を決めるようなものです。
そのテーマと要素が結論で再度話されるべきことであり、最初に話す点でもあるわけです。
そうすると、一例ですが話としてはこんな出だしになります。
「きょうは〇〇についてお話しします。そのためには〇〇と〇〇と〇〇が必要となりますのでその点も含めてお話しします」
こんな言い方になるでしょう。
もちろんこれは一例ですのでご自分の好き言い方で結構です。
それで、結論から先に話すということは、自分の話を整理することでもあり、聞く側にとって「この人は自分の話す内容を良く把握しているな」と思わせる効果があるとても良い方法と言えます。
結論から先に話すのを助けてくれるPREP法とは?
上記の方法ではイメージがつきにくいという方はPREP法をベースに考えてみてください。
PREP法とは、プレゼンや報告資料作成などで用いる文書構成法のことですがこれを使うと先程述べたテーマを発展させるために必要な要素を考えやすくなります。
まず、PREP法の意味解説ですが、
P:Point(ここで言う結論です)
R:Reason(理由)
E:Example(事例)
P:Point(もう一度結論を述べます)
これを使うと、自然と結論から話し始めることになります。
例えば、
「わたしはスマートフォンはandoroidよりiphoneが良いと思います」(P)
「なぜなら、iphoneはウイルスに強いからです」(R)
「市販されているウイルスソフトも、android版はありますが、ios用のウイルスソフトはありません。それだけセキュリティがしっかりしているということです」(E)
「ですから、わたしはiphoneの方が良いと思っています」(P)
ことの是非はさておいて、上記のような話し方になります。
こういう話し方を意識するということは、話を構成するときもこのことを意識しますので、自然と理路整然とした話を作ることができるようになります。
また、普段の会話の中にもこの要素を取り入れれば「結局何が言いたいの?」とか「オチがない」言われることがほぼなくなります。
芸人さんなんかなこれの応用編を使ってますよね。
例えば、よくこんな感じの話を芸人さんはします。
「こないだね、兄さんめっちゃひどかったんですよ」
「なんでか言うたらね、あっこの店でこんなんあって、あんなんなって、うわーなってどうしようなった時にね、パって兄さん見たらね」
「知らんふりして出ていきよったんですよ。ひどいでしょ」
こんな感じの話って、テレビですけど普段の会話の延長みたいな感じで話しています。
その時の会話の構成は、P結論→RE理由、事例→P結論、の流れになっています。
芸人さんの場合は、最初にオチを言ってしまうと台無しになるのでそこは隠しつつ、でも結論をにおわす言葉で始めて、理由事例、結論(オチ)の順番で話します。
こういう話をすると、話に期待を持たせつつ、オチの時の落差に人は思わず笑ってしまうことになります。
ですから、PREP法を使うことはプレゼンやスピーチの時にはかなりの効果を発揮します。
ですがそれだけに限定せず普段から、結論から話し始めることを心掛けると、あなたの普段の会話自体が魅力的になり、共感を呼ぶ話ができるようになります。
話し方の順序は結論からのほうがいい理由のまとめ
- 結論とはその話のポイントであり、それが人の言動に影響を与えます。
- 結論を明確にするため、テーマと要素を明確にしましょう。
PREP法を取り入れて、結論から話す技術を身につけましょう。
この方法で考えるのは、自分の頭の中で話そうとする内容を整理していることになり、頭の中が整理されていれば、それが話に反映されることになります。
自分のためにもそれを聞く相手の方にとってもメリットしかないこの方法をぜひ取り入れてください